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大統領の愚行に巻き込まれた巨大企業と子供達

2018年6月20日、アメリカ合衆国で発令された大統領緊急令の事をご存知だろうか。

トランプ政権がメキシコ国境での密入国を厳しく取り締まっているのは周知の事実だが、現場では密入国してきた親と子供をバラバラで“確保”していたのが判明し、大問題に発展したのだ。
ことの発端は、密入国した成人の全員逮捕を決めた2018年の5月に遡る。どんなに保守的な大統領の支持者でも、違法に合衆国に侵入してきた“悪者”の大人を逮捕し牢屋にぶちこむことに快哉を叫んでも、一緒に付いてきた子供も牢屋へ放り込むのは望まない。そこで、大人である親だけが収監される事態が発生してしまったのだ。

通算で実に2,000人以上の子供達が親と無理矢理引き離され、ようやく、大統領は冒頭の緊急令を発し、親と子の引き離しを禁じ事態の解決を図った。しかし、「成人全員逮捕」の命令はいまだ効力を失ってはいない。矛盾する大統領からの指令を受け、現場は大混乱をきたしている。
こんな状況でも大統領はブレない。24日には密入国者は裁判所を煩わせず、問答無用にどこかへ叩き出すべきだと(さすがにこれは正式な命令ではないが)発言している。

そして、この愚行にアメリカを代表する巨大企業であるAmazonとMicrosoftも巻き込まれてしまった。日本ではあまり知られてはいないが、AmazonとMicrosoftはアメリカ合衆国移民・関税執行局に越境者の監視ツールやシステムを提供しているのである。ビジネスはビジネスだが、子供と引き離され失望した父親が牢屋で自殺をしてしまったことを契機に、内部から声を上げる者が出始めた。

Amazonの従業員達(Amazonians)は、AmazonCEOのJeff Bezosに手紙を書いて直訴した。内容は、今すぐアメリカ合衆国移民・関税執行局への顔認識システムの提供を止め、今後一切合切このとんでもない愚行に関わらないことを求めるものだ。

Microsoftは公式には(移民・関税執行局へ)一切手を貸していないというスタンスだが、Microsoft Azureでは、自社のソリューションによりアメリカ合衆国移民・関税執行局の仕事がやりやすくなる旨コメントがあり、全ての関係を絶たない限りプロジェクトから降りるという従業員の運動が、「GitHub」で起きている。

支持層にとってもアンチにとっても“燃料”である国境・移民問題のもっともセンシティブな部分、人権と子供にまつわる問題であるため、この二つの巨大企業は国家との一大ビジネスと企業理念・イメージを天秤にかける、文字通り綱渡りを強いられている。
そんな状況お構いなしの大統領の言動に、各企業のCEO達はどうしてこんなことになってしまったんだと、頭を抱えているに違いない。

・参考資料
【USA TODAY】
https://www.usatoday.com/story/news/politics/border-issues/2018/04/07/attorney-general-jeff-sessions-announces-new-illegal-immigration-policy/496190002/

https://www.usatoday.com/story/news/nation/2018/06/24/immigrant-children-trump-warns-undocumented-immigrants-invade-us/728949002/

https://www.usatoday.com/story/news/2018/06/27/immigrant-children-family-separation-border-timeline/734014002/

【Vox】
https://www.vox.com/2018/6/11/17443198/children-immigrant-families-separated-parents

【GIZMODO】
https://gizmodo.com/amazon-workers-demand-jeff-bezos-cancel-face-recognitio-1827037509

【Microsoft Azure】
https://blogs.msdn.microsoft.com/azuregov/2018/01/24/federal-agencies-continue-to-advance-capabilities-with-azure-government/

【GitHub】
https://github.com/selfagency/microsoft-drop-ice

Yuki from California

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