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“クライシス”を未然に防ぐ人類の叡智は、プリンターから出力される!?

生物はある特定の物質に晒されている場合、それに対する抵抗力を得る場合がある。殺虫剤が効かない「耐性ゴキブリ」がメジャーだが、目には見えないマクロの世界、あらゆるところにうごめく細菌や微生物も例外ではない。従来の抗生物質に耐性を持ち、時にはスーパー耐性菌として、コントロール出来ない程のスピードで拡散する事もある。人類レベルのクライシスがもし訪れるのなら、それはこのスーパー耐性菌だとするコンテンツはもはや珍しくも無い。

そんな悪夢のような病原菌に立ち向かう為、アメリカの大手コンピューター機器メーカー、HP社が、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)と手を組んだ。彼らのインクジェットプリンターの開発・製造で培った技術を使い、瞬時に正確な分量の薬品を「プリント」出来るバイオプリンターを作成した。
このプリンターはすべての薬品をピコリットルからマイクロリットルという超小単位で精製する事が出来、現在は主に研究等で使用されている。スーパー耐性菌が生まれる理由の一つとして、研究現場で間違った種類の抗生物質を使ってしまう事により、余計な耐性をもつ菌に変異し、効果がある筈の抗生物質までも効かなくなってしまう事が挙げられる。こういった失敗を減らす為に、本当に必要な薬品を本当に必要な分量だけ「プリント」する技術が生まれたのである。
無限の組み合わせが可能な薬品製造プリンターの為、未だ認可は降りていないがもし、全世界の病院等でこの技術が使われるようになれば、かなりの数の犠牲者を減らすことが出来るだろうとCDCの研究者達は語っている。
実際、このバイオプリンターは数々の大手製薬会社の研究所で使用され、エボラ出血熱の原因菌等の厄介な病原菌の研究に使用されている。また、バイオプリンターの技術は薬品の精製だけではなく、今後は臓器や細胞のプリントを可能にする為に研究され続けている。

将来的には、患者に必要な薬が簡単に何時でも何処でもプリント出来るようになるだけでなく、治療で患者必要な完璧にマッチした臓器や細胞が手術室で簡単にプリント出来るようになるかもしれない。

Yuki from California

参考文献:
https://press.ext.hp.com/us/en/press-kits/2018/hp-delivers-innovations-to-public-health-with-new-cdc-pilot-program.html

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