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直感を信じるための努力

編集部より:22歳でカルフォルニアのシリコンバレーに移住したロボットアーティスト、近藤那央さんの連載コラムです。大学在学中に“ロボットいきもの”クリエイターとして話題になった彼女が、何を感じ、思ってシリコンバレーに活動の拠点を移し、そしてどこに向かうのか、等身大のコトバで発信していきます。自分の居場所に疑問を持たず一種諦めの境地で日々やり過ごす一回り上の我々の年代だからこそ、自分を信じてアクション起す近藤さんの意思や感性から得られるモノが、きっとある筈。ぜひご一読ください。

 

直感を信じるための努力

 

私はラッキーである。

高校の時に始めたロボットプロジェクトが話題になり、自分がはじめたやりたい事だけで仕事ができたし、今こんな自由なコラムも連載できるようになった。しかも、日本の閉塞感が息苦しくなった頃、アメリカでゼロから挑戦できるチャンスを得たのだ。

ラッキーとしか説明の難しい22年を送ってきている
今ラッキーの途中として、シリコンバレーで暮らしてやりたい事ができている
そして、このラッキーを生んだ人生の中でのいくつかの選択は、だいたい直感で決めたものだ。

4年前、大学1年生の時にプレゼンテーション技法という授業をとった。
プレゼンテーション技法といっても、スライドの作り方や話し方を勉強するのではない。
自分の今までの人生で一番伝えたいことは何かを知るためにほぼ全ての授業が組まれ、最後の数回は学生それぞれがそれまでの授業で見つけた伝えたいことを壇上で伝えるものだ。
スライドはない。


例えば、日本に一時帰国する期間の1週間前の週末に温泉旅行に誘われた。何故か絶対行ったほうが良いと思ったので、急遽帰国を1週間前倒したーなんて事も、直感かもしれない

私はその時、心に残ったスピーチとして、観客投票で1位を貰った。
スピーチでは直感で人生を決めてきたことについて話した。

しかし、私は中学生までは根暗で物事を決められない子供だった。特に中学はほぼインターネットに住んでいたようなものだし、現実空間で何も決めていなかった気がする。

転機を1つあげるとすると、小惑星探査機はやぶさの帰還だと思う。中3でたまたまインターネット中継をみて、あまりの美しさに心を動かされた。調べていくうちにどんどん好きになり、遂には理系高校に探査機を作る夢を見て進学した。
ちなみに理系科目は全て嫌いだった。でも、とにかくかっこよさに惹かれたのだ

入った学校では、当たり前のように理系科目は基本的に下から数えるレベルではあったが、学校はとても私の性格に合っていた。
クラスメイトはそれぞれ技術や数学などやりたい事があり、放課後も残って数学の自主勉強会を大爆笑しながらやっていたし、私は部活で夜遅くまで毎日研究をしていた。中学の時に感じていた他人からの評価による閉塞感はなく過ごしやすかった。

私の直感は間違えではなかった。

直感は正しいという体験を得たからであろうか。自分の考えに自信を持てるようになった。

アメリカに何も所属せずに来たのも直感だ。その方がいいと思ったし、1年半付き合った彼氏は一生の人だと直感が言うので、結婚した。

何かを決めないといけない時、わからなくて不安だから人に相談する。でも大抵そのアドバイスは思考範囲を広げてくれるが結果を左右しない。結局さまざまな理由から何かに決まり、それを後から考えてみると、なんだ。そんなこと、直感は知っていたじゃないか。となる
直感は人に説明できない。自分でも直感の理由なんてわからない。だから、悩むんだと思う。

人生は、9割のラッキーと、1割の努力でできる。でもその1割の努力は物凄い努力だよと親戚のおじさんに4、5年前に言われた言葉が忘れられない。
 

直感を信じられる自分の強さを得るための努力。なのかもしれない。

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